◯人に1人は自然消滅していた!?「別れ」に関する男と女の認識の違いとは?

『イマドキの』男女の傾向の一つとして、「曖昧さ」がキーワードになる

ことは、過去に何度か述べている。

 

また、恋愛のイイトコロだけを楽しみたいという思いが強い。

恋愛の結果(=付き合うかどうかや、別れ、結婚など)よりもその結果に至る

までのプロセスを楽しみたいという傾向や、恋愛につきものとされてきた辛さ

苦しみを回避する傾向があることが見えてきた。

 

では、現代では男女が付き合った先の別れには、どのような傾向があるのだろうか。

ここでも、社会学者である谷本奈穂の調査を参照したい。

 

 



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谷本は、男性は「第三者から」以外の割合にはさほど差がないのに対し、

女の方は圧倒的に「自分から」が高く、過半数を越えている。

 

筑波大の心理学者、松井豊も、女の方が「自分から別れを切り出した」

と自認する率が高く、「最終的に別れを決めた」率も高くなっている。

 

また、同じく大坊郁夫も、別れの原因として、「自分が飽きた」

「自分で独立を望んだ」とするのは女で、

男は「相手が独立を望み」「相手の関心がほかに移った」としていて、

女の方が別れの主導権を持っていることを示唆している。

 

学者たちの意見は最もだが、実際の恋愛現場を鑑みると、次のようにも

言えるかもしれない。

 

 

  1. 「別れ話」という面倒くささを回避している

別れ話の切り出しがどちらかというよりも、筆者が注目したのは、

「誰も切り出さないまま」が全体で17.1%あること。

 

さらに、男20.7%、女13.4%と開きがある。

 

自然消滅だと認識しているのは男の方が割合が多いということがわかる。

 

離婚と同様に、カップルの別れ話もエネルギーを使い、強い摩擦が起こる。

谷村も、「恋愛の社会学」(2008年、青弓社)の中で「密接な関係に

いったん陥ると、相手とわkれるには大変なエネルギーが必要になる」という。

そういったものを倦厭する現代の男女が、別れによる摩擦や軋轢を

避けたがるのは当然のことだ。

 

 

 

きっちり別れる・話し合いをする、という、コミュニケーションに

おけるある種の「面倒臭さ」や「苦しみ」を回避するために、

なんとなくお互いで距離を取り始めるのだろう。

 

 

そろそろ冷めてきたかな、潮時かな、という時に、お互いに空気を読んで

ひくのだろう。

 

逆にいうと、摩擦なく傷つかずにいるためにはこの空気をうまく読むことが

重要で、それができず話し合うこともできないと、なんとも後味の悪い

別れかたになるのだろう。

 

 

  1. 別れは女が主導権を握っているのは、男がそれを握るのが面倒くさいから

以前書いた、「男は浮気をしない生き物である」という主旨の記事の一部を

引用しよう。

  

一方で、一度関係が安定し「面倒くさい」フェーズに入ると、

  男は他の女には簡単にはスイッチしないだろう。

  既婚者や長く付き合っている彼女がいる男たちが言うには、

  

  「今さら別の相手を探すのは面倒くさい」

 

  のだそうだ。

 

「コレ!」と一度決めた男に心変わりをさせるのには、それなりのパワーが

かかるということだ。男は、自分の中で「この女と『正式に』つきあう」と決め、

その関係が安定したならば、一時的な浮気はあったとしても、早々他に心変わり

をすることは少ない。

 

「他に好きな人ができた」という理由で別れるのは、付き合っている彼女を

ステディな関係の相手にすると「決断」していなかったり、彼女に対して

強い不満を持っていたりするから。

※「心変わり」のことを指しているため、「女遊び」とは違う

 

「面倒くさい」がベースの男たちにとっては、安定した付き合いを壊してまで

別れるにはそれなりの理由やモチベーションが必要。

故に、そもそもの別れのモチベーションが低いということが言えるのではないか。

 

ちなみに、このデータは10年ほど前となるため、「付き合う前の2人の関係」は、

今とは大きく異なるであろう。

 

マッチングサービスの黎明期だったこの時期は、知人の紹介や合コン、

同じコミュニティでの出会いが多かったのではないかと推測できる。

2人の周りには友人や職場の同僚など、他人が介在していた。

 

2人の付き合いは「2人だけ」ではなく、「みんなの中の2人」であることが

多かったのではないか。



一方、2010年代に急速に発展して言ったマッチングサービスにより、

周りを介しない出会い方が広まってきた。

 

そのため、初対面から別れるまで、「2人だけの世界」で過ごすカップルが

増えている様に見受けられる。

 

谷本は、このような「恋愛関係を完全に閉鎖された関係」とすることを

「二人自閉」という言葉で表している。

 

 

このデータが発表された時よりも、「誰も切り出さないまま」終わるカップル

が増えているんじゃないかと、そんなふうに考えている。

 

 

 

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